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Sさんご夫婦宅のリビング北側の壁は、床から天井まで全面が本棚です。その大きさは、左右が3m60cm、高さが2m60cmと見上げるほど。「新日本文学体系」、「現代俳句体系」、「漱石全集」…といった文学書がびっしりと並べられています。全ての蔵書をリビングに集めるのは無理なので、ちょうと背中あわせになる納戸の壁にも、同じ大きさの本棚を設けました。
「これらの本は、いわば私たち夫婦の財産。二人で、長い間かかって集めたものなんです」とご主人。96年に中学校を定年退職され、今は市の少年センターにお勤めです。奥さまは現在、私立中学の校長先生。お二人ともそろって中学校の国語の先生でしたから、ご夫婦の文学や教育関係の蔵書は膨大な量です。
「以前の家では、本は応接間や寝室、廊下など、あちこちの本棚に散在していました。97年に建替えることになってまず考えたのは、それらの本をすぐ手の届くところにまとめることでした」とおっしゃるのはご主人。二人のお子さんはすでに独立され、今はご夫婦の二人住まい。新居は2階建ての3LDKとし、できれば生活の中心となるリビングダイニングに本を置きたい、というのがお二人の希望でした。さて、どんな本棚にするかが問題でした。
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