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「30回のレッスンで終わる予定が50回になり、思うように上達しませんでしたが、そんな難しさもトンボ玉の魅力なんですよ」。
習い始めて3年目からは、展覧会へ出品したり、作品を販売するまでに上達。もうトンボ玉は、生活から切り離せないものとなっていたのです。
そして、増築して専用の工房をつくろうかと思い始めた96年、ご主人が亡くなりました。お母さまはその前年に90歳の天寿を全うされていました。
「ひとり暮らしになったので工房増築は取り止めました。さほど広いスペースは必要ないので、キッチンの片隅を工房にしたんです」。
ひとり暮らしだから、調理にかかる手間も道具も少ないので、台所仕事のじゃまにもなりません。隣のガス台で煮物をしながら制作できるのも好都合です。
「年をとったら趣味を持ちなさいというのが亡くなった母の口ぐせでした。トンボ玉のおかげでたくさんの方たちと出会えたし、毎日が楽しくてとても充実しています」。
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