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トンボ玉とはガラス細工のひとつで、色とりどりのガラス棒を溶かして繊細かつ華麗な意匠を施して作るガラス玉のこと。古い歴史を持った工芸品です。
「工房はわが家のキッチンで、名前は『湖夢』。私が生まれ育った琵琶湖から名づけたんです」とおっしゃるIさん。Iさんとトンボ玉の出会いは、現在の住まいを建てた91年にさかのぼります。それまでは、茨城県に家を持ち、ご主人と生涯そこで暮らすつもりだったそうです。
「ところが主人が脳梗塞で倒れ、3年間休職して日常生活ができるまでには回復したものの、復職はかないませんでした。ここ滋賀県の実家では母が一人暮らしで、面倒をみるために夫婦ともども、私の実家の敷地に家を建てて引っ越すことにしたんです」。
故郷に戻って、ガラスアートで町起こしをしている長浜市で出会ったのがトンボ玉でした。ガラスの持つ繊細な優美さと炎の中から生まれる不思議な温もりと輝き。
「いっぺんにその美しさに魅せられ、自分でも作ってみたくなり、長浜市の教室に通いはじめたのがきっかけです」。
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